OMAではアマチュアピアニストの皆さまの上達を全力で応援します。
アマチュアピアニストにありがちな疑問に対し、墨田アマチュアピアノコンクール実行委員長・元ピアニスト田中良茂が回答いたします。(回答は田中の個人的見解によるものです)
田中良茂のプロフィールはこちら
【第13回】審査員の先生の好みや嗜好と違う演奏をしたら不利になる?
Q
コンクールで審査される先生方はそれぞれ一流のプロで、演奏についての好みや嗜好も確立されていると思います。それとは違う演奏をしてしまったら、自分では良いと思った演奏でも評価されないことはあるのでしょうか?
A
もちろんコンクールにおいて審査員をされるようなプロフェッショナルな先生は、演奏についての確固たる信念や好みを持っていると思ってまず間違いありません。
自分の嗜好と異なる演奏には多少辛めの批評をすることはあるかもしれません。
ショパンコンクールのようなプロのコンクールでも、特定の演奏者に対する点が審査員によって大幅に割れることが時折あるのは、好みが結構大きな要素を占めているからかもしれません。
しかし墨田アマチュアピアノコンクールもそうですが一般的には、まずは冷静に、演奏レベル、すなわち技術的な正確さや音楽性、作曲家の意図をどれだけきちんと理解しているか、等を見ての審査になると思います。
審査員が自分の好みの演奏だからといって点数をすごくアップするとかそういうことはないと思います。
好みが反映されることがありうるとすれば、高度なレベルで接戦になった際ではないでしょうか。
自分の信じる音楽を、ぜひ普段と同じように演奏してください。
※田中良茂がピアノや音楽に関する皆さまのご質問にお答えします。
お問い合わせフォームよりご質問をお寄せください!
ご質問と回答はお名前を伏せて、当サイトのコラム等に掲載させていただきます。
ご質問内容や件数によって回答ができない場合もございますので、予めご了承ください。