アマチュアピアニストを応援!-より充実した「音楽のある生活」のために〜【第7回】予選を通るかどうかもわからないのに本選の曲を決められない・・・

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アマチュアピアニストにありがちな疑問に対し、墨田アマチュアピアノコンクール実行委員長・元ピアニスト田中良茂が回答いたします。(回答は田中の個人的見解によるものです)
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【第7回】予選を通るかどうかもわからないのに本選の曲を決められない・・・

Q

墨田アマチュアピアノコンクールでは、申し込み時点で予選と本選で弾く曲を両方決めなくてはならないですが、予選を通るかどうかもわからないのに本選のことまで考えられません。どうしてこのような方式になっているのでしょうか。

A

このご質問、全く想定外でした💦
回答するのが難儀というか、、、。
しかしご質問者は、感性が鋭い方とお見受けしました!
ナイスなご質問です🎵

まずコンクールにおいては、申込時に最終本選までの曲目を提出することは一般的です。
一部のコンクールでは予選後に第二次予選や本選の曲目を提出するものもあるようですが。
参加者が申し込み時から最終本選まできちんとヴィジョンを描けているか、それもピアニストとしての力量の一つではないかと私は考えます。

例えば同点の2人の参加者がいてどちらかを不合格にしなければいけない場合、もしかしたら次のステージの曲目を見て、審査員は判断するかもしれません。
今回演奏した作品と次に演奏する作品とのコンビネーションやバランス、また魅力的な作品に挑んでおられるか等もチェックするかもです。

よくあるのはその反対で、本選で同点でどちらかを第1位に選ばなければならない、等となった時です。
予選での演奏や演奏曲目を思い返し、最終的な判断をするということは大きなコンクールでもこれまで何度もあったのではないでしょうか。
※コンクールによって本選結果に予選結果を反映させるもの、本選結果だけで順位を付けるものもあります。

ちなみに前回のショパン国際コンクール第2位の反田恭平さんは予選から本選までの選曲を戦略的に考えていたような。

それにお受けいただく際は、ぜひとも前向きにお考えいただき、ご自身の演奏に自信をもってくださいませ(できる範囲内でもちろんいいのですが、精一杯練習されたことが条件ではありますが)。
もし落ちてしまったら、反省することももちろん大切ですが、時には審査員のせいにするのもよいと聞いたことがありますよ(笑)


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