OMAではアマチュアピアニストの皆さまの上達を全力で応援します。
アマチュアピアニストにありがちな疑問に対し、墨田アマチュアピアノコンクール実行委員長・元ピアニスト田中良茂が回答いたします。(回答は田中の個人的見解によるものです)
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【第5回】ゆっくり練習って退屈で苦痛!
Q
正確に弾くためにはゆっくり練習するのが大切だとわかってはいるのですが、とても退屈で苦痛です。何かコツはありませんか?
A
かつて「ウィーンの三羽烏」の一人として呼ばれたイェルク・デムス氏に師事した際、デムス氏は「私は奇跡を見たことがない」と仰っていました。私も魔法はないと思います。ですので、よい感覚やイメージを持ちながらのゆっくり練習は、最も効果的な練習法の一つであると確信します。
ただ退屈なのもよく理解できます。
そういう時は、ゆっくり練習の後に、最高速で弾いてみるとか、練習のヴァリエーションを増やすのがよいのではないでしょうか?
私は、時々最高速での練習を取り入れるようにしています。非音楽的にもなり得るかもしれないこの練習方法を取り入れているのには理由があります。
それは本番対策です。
本番では思いもよらぬハプニングが起こります。例えば、想定していたテンポより勝手に速く演奏してしまったり。
そのような時に、最高速で練習しておくと、体が速さに慣れているので対応がしやすくなります。
※田中良茂がピアノや音楽に関する皆さまのご質問にお答えします。
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